本館 12F
茶カフェ
京はやしや
元祖「抹茶パフェ」をはじめ
和洋の抹茶スウィーツが勢ぞろい
江戸中期創業の京都の老舗茶舗『林屋』が手掛けるカフェ『京はやしや』。抹茶パフェの元祖としても知られる同店では、抹茶ドリンクや抹茶スウィーツなど、多彩な抹茶メニューが勢ぞろい。京都ならではのあんかけうどんなど、食事メニューも充実しています。
HISTORY
京はやしやの歴史
江戸中期に茶商として創業し、
茶業界に革命を起こす
「京はやしや」の歴史は古く、創業は1753年。初代・林屋新兵衛が加賀・金沢で茶商を始め、3代目の1878年に、茶の栽培に適した京都・宇治に移り、自ら茶の栽培・流通までを一貫して手掛けるようになりました。「新しいことにどんどん挑戦する」という社風は創業当初から一貫して変わらず、3代目は煎茶の茎を利用した「棒茶(ほうじ茎茶)」を開発。続く4代目は、1918年に「科学研究所」を設立し、現在の粉茶のもととなった「茶エキス(茶精)」や、ビタミンを多量に含んだ「新緑茶」など画期的な商品を次々と開発するなど、今日の茶文化に至る革命を起こしてきました。
若い人が気軽に抹茶を摂れる
抹茶スウィーツを次々と開発
日本茶業界のさらなる発展を目指した5代目は、「茶葉をまるごと体内に取り込むことができる」という抹茶の優位性に注目し、「若い人が気軽に、楽しく茶を摂取できるように」との思いから、本当の意味での「茶を喫する」店づくりを決意。喫茶店全盛の1967年、コーヒーやコーラのない日本茶専門の「喫茶京はやしや」を京都市中京区三条に開業しました。「いかにして抹茶を身体に取り込んでもらうか」を発想の原点に、最初に開発した「抹茶ミルク」は、現在もお店の人気メニューに。その後、日本初とされる「抹茶パフェ」をはじめ、抹茶わらび餅や抹茶ゼリーなど新感覚のスウィーツを開発し、現在では和スウィーツの先駆け的存在として全国に知られています。
PROFESSIONAL
こだわり
石臼挽きの香り高い抹茶を
スウィーツに惜しみなく使用
「京はやしや」では、すべての抹茶スウィーツに、石臼挽きの抹茶を使用しています。摩擦熱が生じないようにゆっくりと石臼で挽く抹茶は、1時間にとれるのはわずか40gほど。その分、抹茶の香りがしっかりと残り、粒子が細かく口どけのよい抹茶になるといいます。さらに、抹茶には数百もの種類があり、その中からそれぞれのスウィーツにどんな抹茶が最適かを専属の茶師と相談し、焼き菓子、ゼリー、わらび餅などで使い分けるというこだわりようです。
お茶の厳しい選定はドリンクも然りで、例えば「抹茶ミルク」に使うのは、ミルクと相性のいい渋みの強い「千代の白」。ほうじ茶は、ミルクと合わせる場合は焙煎度の高いものを使うなど、用途に合わせて焙煎度合を変えているそうです。
抹茶スウィーツの礎を築いた
元祖「抹茶パフェ」
今や「京はやしや」の代名詞ともなっている「抹茶パフェ」の誕生は、1969年。1号店の「喫茶京はやしや」では、メニューの柱はお茶で、フードはお茶と一緒に出す干菓子のみだったことから、創業後しばらくは集客が伸び悩んでいたそう。そこで、新しく甘味を出してみようということになり、当時流行っていたパフェに抹茶を使ってみては、という社長の提案から生まれたのが「抹茶パフェ」なのだそうです。古来より茶道の茶席で飲まれてきた抹茶をスウィーツに用いることは、当時はかなり前衛的なアイデアだったとか。現在では、抹茶ロールケーキや抹茶チーズケーキ、抹茶の葛ねりなど様々な抹茶スウィーツを販売しており、テイクアウトでもいただけます。
SHOP INFO店舗情報
茶カフェ 京はやしや
※2021年8月時点の情報です。