スパイス薫る伝統のカリー。
九十年目の今夏は黒ビールで。
13F 新宿中村屋 オリーブハウス ダイニング
汗を拭き拭き、スパイシーなカリーをキーンと冷えた生でやる――これぞ、夏のテラスのメインイベント。しかも、「新宿中村屋伝統のインドカリー」(1,512円)で、だ。
鶏肉は選び抜いたものを骨付きで使用。旨味が強く、しかも、ほろりと骨から外れるほどに柔らかい。最初のひと口こそ甘味とコクを広げるが、食べ進むにつれ20種以上のスパイスが胃の腑から体を丸ごと温めるかのように順々に沁みわたり、辛さと刺激を口の中に溜めていく。そこへすかさず、香味の強い黒、「一番搾り スタウト」(Mサイズ 519円)をビターに流し込めば、爽快!
今年で90周年。インド独立運動家、ラス・ビハリ・ボースがレシピを提供したというストーリーもあって、カレーといえば欧風だった当時の日本の人々を驚かせ、大いに喜ばせたという。その喜びは90年後の今も変わることなく、私たちを笑顔にする。いつもの生からハーフ&ハーフ、そして黒へ。90年の歴史と、ボースと創業者の娘との温かくも切ない恋の顛末に思いを馳せつつ仲間と、あるいは一人のときにも。








今夏、黒ビールが仲間入りし、夏の愉しみが倍増
[写真左] チーズソースのパングラタン 864円バケットの上にはスペインのハモンセラーノ。そこへクセの強いゴルゴンゾーラにクリーミーなマスカルポーネを合わせたチーズソースを流し入れ、オーブンで約2分。表面カリッ、中しっとりの塩味の効いた一品を赤ワインで。
[写真右] 鶏肉のグリル モッツァレラチーズ&トマトソース 1,296円軽く焼き目をつけた鶏もも肉にフレッシュトマトやモッツァレラをのせ、再度コンベクションへ。チーズが溶けたら、酸味の立ったトマトソースをたっぷりと。ジューシーな鶏とトマトのマッチングを、ジャガバタやボイルした野菜とともに楽しみたい。
新宿中村屋 オリーブハウス ダイニング
- 新宿高島屋タイムズスクエア|レストランズパーク 13F
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- 営業時間
- ランチ 11:00~17:00(L.O. 17:00)
ディナー 17:00~23:00(L.O. 22:00)
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- 電話番号
- 03-5361-1861
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- ※最大10名までの宴会可
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